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南葵音楽文庫を学び楽しむ集い

Author:南葵音楽文庫を学び楽しむ集い

南葵音楽文庫:
紀州徳川邸にあったわが国初の音楽専用ホール、そこに併設された南葵音楽文庫(現在和歌山県が保管)についての情報を順次掲載しています。

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德川治(頼貞の弟)の愛奏したピアノ曲集展示

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12月に、南葵音楽文庫閲覧室のなかにある子ども向け展示が替わった。德川頼貞には弟があり、弟とともに本宅ちかくに暮らしていた時期の楽譜が、手にとってみることができる。弟の德川治(とくがわおさむ1896-1913)は10代後半であった1913年3月1日に、不慮の事故がもとで早世した。頼貞とともにピアノ演奏をまなんでいた。その德川治が、それまでに愛奏していたピアノ曲集を手に取ると、シューベルト<軍隊行進曲>などたびたび演奏した痕跡がある。楽譜には、治の署名、頼貞による追悼の辞が、いずれも英文で記されている。

シャルル・ルルー作曲 <扶桑歌>が復刊

ルルー
南葵音楽文庫には、德川頼倫が、日本での軍楽隊指導をおえてフランスのリヨンにいたシャルル・ルルーから寄贈された「扶桑歌」の楽譜が遺されている。これはピアノ版であるが、吹奏楽用の編曲が、バンドジャーナル2018年9月号の付録楽譜として出版されている。 編曲ばかりでなく、ルルーの吹奏楽版オリジナルも掲載されている(こちらの出典は明記されていない)。今日では入手が困難であっただけに、資料的にも貴重である。

和歌山の南葵ボランティアが「かわら版」発行

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南葵ボランティアは、和歌山で活動する10数名のネットワーク。その活動の一環として、A4版4ページの「南葵かわら版」が発行された。内容は南葵楽堂にあったオルガンの旧奏楽堂における公開、閲覧室の日々、講師紹介、南葵ボランティアとは、といった、公立図書館=行政=管理者サイドとは逆に、ユーザーサイドからの視点による紹介が特徴となっている。ボランティアが、手分けしてそれぞれの関係先,友人に手渡しするなど、この点でも行政がおこなう既存ルーティンによる一斉配布とは正反対。民間有志の手により、きめこまかく効果的な広報が期待できよう。
 NPO、NGO、ボランティアは、行政とイーブンな立場で、それぞれの持ち味をいかし補完しあう関係が、こんごどのように進展するか注目したい。

 

南葵音楽文庫の「重要資料」新規の選定とその発表

12月2日、和歌山県立図書館において、寄託されている南葵音楽文庫約20000点のなかから、あらたに選定された『重要資料」についての発表があった。半世紀前に「貴重資料」を選び出した目録があるが、あらたに重要資料とは、紛らわしくもある。発表にさいして、配布された資料から、その趣旨の部分を引用してみよう。
以下引用〜
主として音楽史的な観点から選ばれた南葵音楽文庫のなかの貴重資料は、1970年に出版された『所蔵目録(貴重資料)』にほとんど収載されている。また、音楽書、楽譜以外の貴重な資料についても、同目録の音楽外資料として収録されています。 
 それから半世紀を経て、南葵音楽文庫資料をとりまく環境の変化から、ただ西洋音楽史資料の宝庫といった視点からだけではなく、複眼的な視座から所蔵している資料の価値を見いだす必要がうまれてきました。そのため『蔵書目録(貴重資料)』(1970)に記載されてはいない資料のうちから、とくに重要な資料を選定することにより、南葵音楽文庫がもつ価値の評価、意義の理解、今日的な魅力を捉え直し、その発信に資するため、あらたに「重要資料」を選定することにしました。
〜引用おわり
当日は実際の資料を示しながら、選定理由の説明があった。詳細は、「南葵音楽文庫紀要」第2号に掲載されるとのことであった。

作曲家ヴァンサン・ダンディの自筆サイン発見

「フランス山人の歌による交響曲」などで知られるフランスの作曲家、ヴァンサン・ダンディの自筆サインと献辞、日付がある著作が、南葵音楽文庫の蔵書のなかに含まれていた。和歌山県立図書館で毎週開催されているミニレクチャーで、来年1月6日に報告される。著作は、当文庫のなかにふくまれ、徳川頼貞がパリでダンディを訪問した際に、本人から贈られたと思われる。なおミニレクチャーの予告によれば、頼貞に贈られた写真もあるという。ミニレクチャーの予定は、既報のとおり。

毎週毎週 レクチャーを開催 南葵音楽文庫

ミニレク2019年1-3月オモテ
南葵音楽文庫の紹介、関連情報、発見、かかわりのある音楽作品など、毎週毎週、年間に50回ものレクチャーがおこなわれている。各回の内容詳細は、図書館のHPにあるが、内容は専門性も相当ある。講師は、現在調査にあたっている5名の専門家が交互に担当している。 

カミングス・コレクションのカミングス以前の所有者解明へ

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12月1日午後、和歌山県立図書館で開催された講座で、佐々木勉氏による講演が行われ、そのなかで南葵音楽文庫の中核をなすカミングス文庫について、もとの所有者であるW.H.カミングスがどこからそのコレクションを入手したかについての、きわめて興味深い報告があった。
 氏は、カミングス文庫の蔵書に貼られている蔵書票を丹念に調査、そこからカミングス以前の蔵書者をわりだし、さらにその蔵書者のコレクションが、競売(オークション)、購入などによって、何時所有者が移動したかを、オークション・カタログと照合、さらにカミングスの記載を解読し、所有者の変化をあとづけた。発表によれば、もとの所有者でわかったのは19で、それぞれのオークションの日時を特定している。さらにオークションのロット番号、そのときのカタログ記載記事(カミングスが切り抜きをはりつけている場合もある)を精読、資料が秘めているヒストリーを明らかにした。それにしても、オークション・カタログがきちんと残されている(ネットで閲覧可能も)のには驚かされる。

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